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ひきこもり当事者グループの方とお話して [ちょっとお茶でも]

 先日、ひきこもり当事者グループ「ひき桜」in横浜の代表の方とお話しました。お話の中で、非常に私にとって印象的であったことがあります。それは「ひき桜」さんでは、「ステップアップを目的にはしない、ただ、居場所でありつづける」というお話です。これは衝撃的でした。つい、私のような元教員の支援者は、ステップアップ有りきで考えてしまいます。というより、いかにステップアップさせるのかが、私の仕事という考えが、自分に沁みついているのに気づかせて頂きました。もちろん、必要な人が、必要な形を選択できるように、どの立ち位置があっても良いと思います。ただ、私は、折に触れて「ただ居場所であり続ける・・・」の言葉を思い出したいと思いました。

 


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支援教材の実践例17「文章理解が苦手な子のための絵カード(国語)」 [学習支援]

文章理解絵カード (著作権保護のため、画像を劣化させています)
 
文章の理解「絵カード」.JPG
 
 文章の理解が苦手な子の教材として作成しました。
 
①まず、物語の登場人物(キャラ)を絵で確認します。
②物語をなるべく短くまとめた文章カード(今回は4枚)の1枚目を、子どもに黙読してもらいます。
(音読と内容理解の同時処理は、ワーキングメモリが弱い子には苦手なため)
③支援者が同じ文章カードを音読します。その時に、物語に登場人物が出てくるたびに、その人物の絵を指で指してもらいます。
④次に2枚目のカードについて、同様の作業をします。これを4枚目まで行います
⑤今度は、子どもに絵カード(それぞれ文章カードに対応)を渡し、ストーリーの展開順に並べてもらいます
⑥⑤の作業が難しいようであれば、文章カードを提示し、内容を確認しながら、対応する絵カードを組み合わせていきます。
⑦ストーリーの中から、子どもの理解度や語彙力に合わせて、簡単な質問をします。 
 
 ※教科書からでも作れますが、子どもが好きな話や、マンガから作成すると、取り組みやすいと思います 
 
 
 
 
 

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支援教材の実例 算数の実践例 8 アナログ時計の長い針ステップボード [学習支援]

アナログ時計の長い針 ステップボード

 支援教材実践例4の絵カードで、ある程度、時間感覚が出来てきました(カードを見ながら、短い針のセットがほぼできる、一日の流れが順番にはれる。長い針も30分がだいたいセットできるようになったがまだ間違える段階)。そこで、長い針を10分間隔でセットできるよう3ステップのボードを用意し練習することにしました。

<ステップ1> 

時計長い針1.JPG 

 <ステップ2>

 時計長い針2.JPG

 <ステップ3>

時計長い針3.JPG 

 

 

<目標> 長い針を10分間隔でセットできるようにする。まずは時刻を言ったときに、いきなりセットできなくても、10、20、30と数えていけば分かるレベルを目指す。

ポイント> 視覚、触覚、聴覚を使って覚える。そのため、指で動かしたときに大きな声で、10、20・・・と唱えてもらい、自分の声を耳に残す。 

<結果> 最初に長い針の時刻のセットがうまくできていないことを確認後、ステップ1、ステップ2、ステップ3と進みました。15分程度の練習で、ステップ3で時刻を言うことに成功しました。そこで、50分はどこか聞くと、順番に数えて示すことにも成功しました。

しかし、まだ定着していないので、時間が経つと、アナログ時計の5分間隔の表示にまどわされて数えてしまう傾向があります。また、実際に30分と40分とどちらが時刻が後か、などの細かい感覚はまだだと思います。


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支援教材の実例 算数の実践例 4 時刻入り絵カード付き アナログ時計 [学習支援]

<時刻入り絵カード付き アナログ時計

 これは、デジタル時計の時間は読めるが、アナログ時計は読めない。生活体験の時間感覚と、時計が結びついていない子のために作成しました。生活体験と時間感覚が結びついていないとは、出来事の順番は分かるけど、それが何時に起きているのかはよく分からない、または時刻を示して、その時間に何をしているか聞いてもピンとこないなどです。この教具ではその子の生活体験を絵カードにしたもの(時刻入り絵カード)をアナログ時計のどこにでもはれるようになっています。 

アナログ時刻絵カード.JPG 

 <支援方法>

① その子の生活体験と時刻をご家庭に聞き、時刻入り絵カードを作ります。本人がイメージできる出来事であることがポイントです。

② その子に確認しながら、時計に時刻入り絵カードをはっていきます。次にはがして、その子にはってもらいます。この練習をしばらくします。

③慣れてきたら、はるときに、補助しながらその子に時計の針を動かしてもらいます。しばらくその練習をします。

④更に慣れてきたら、時刻入り絵カードを、時刻順に並べたあと、その子に時刻を頼りにはってもらいます。

⑤並行して、本人が疲れない程度に、絵カードの時刻を見て、時計の針をセットしてもらいます。補助を徐々に減らします。(最初は短い針だけですむ時間、次に長い針は30分の時など、ステップを踏んで)

 ※この子の場合は、長い針(分)の情報を時計に入れると、混乱するので、あえて入れてません。必要な子には入れたら良いと思います。

<効果>

 上記ステップを踏みながら練習する内に、次第に時刻入り絵カードが、時計の正しい位置にはれるようになり、絵カードの時間を見ながら、少しずつ、アナログ時計の短い針も自分でセットできるようになりました。 まだまだ工夫しているところです。

  お問い合わせはこちらまで 感想でもうれしいです!

  上郷個別教室GIFT 内田雄二  yf388755@rc4.so-net.ne.jp 


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支援教材の実践例 16 算数「10の補数マスターカードゲーム」 [学習支援]

10の補数.JPG
 
  繰り上がり、繰り下がりの計算が苦手な子は、10の補数に習熟していないという研究があるようです。そこで、算数の苦手意識が強い子用に、ゲームを考えてみました。
 
 10の補数(足したら10になる組み合わせ)を、神経衰弱でマスターします。1~10の数字が書かれた赤と青のカードを別々にシャッフルし、場所を分けて裏にして並べます。そして、青と赤と合わせると10になるような組み合わせで取れるように、神経衰弱で遊んでいきます。10の補数が自信がない子には、「10をつくろう」の表を渡します。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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点つなぎ課題の簡単な支援 [認知能力トレーニング]

点つなぎ課題(視覚認知のトレーニングとして)
 
 
 点つなぎ.jpg
 
 
 点つなぎ課題が苦手なお子さんが結構いますよね。その時に効果的な支援として、右のように一行おきにマーカーで点に印をつけます。これだけの素朴な支援で、格段にできるようになる子がいます。
 ウルトラC的な支援方法も魅力的ですが、支援現場でその子に効果的なのは、このような素朴な支援に気づき、それを継続することだと思います(段階的に支援を軽くしていくことも含めた支援方法の流れの中で)。ほんのチョットの簡単な支援を積み重ね、組み合わせていくことで、ウルトラC的な効果を生むことが多々あると感じています。
 
<その後の、この子の変化>
 
 この子は最初、線の書き始めも間違いまくり、形もグチャグチャになっていました(写真を見たら、戦いの後が分かりますね(笑))。しかし、このマーカー作戦を始めてから、自分で間違いに気づき修正することが増えました。そして、何と、最近では自信がない線を書くときは、自分で薄い線を引いて元絵と比較するという、自分にあった支援方法を自分で発見し、始めたのです。見通しを持って作業に取り組み始めたのです。
 
 
 
 
 

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支援教材14 視覚認知が弱い子のための、繰り上げ足し算マスキング(追加) [学習支援]

 ①問題とマスキング
 繰り上げマスク1.JPG
 
② 
 繰り上げマスク2.JPG

③完成です!
繰り上げマスク3.JPG 
 
 
 足し算の桁上げ問題です。視覚性の情報処理が弱い子は、余計な数字があるだけで混乱します。そこで、桁数がいくつあっても、余計な情報をカットし、今、計算している情報だけに集中できるようにマスキングをしました。計算するたびに、マスキングをずらしていくという単純なものですが、対象の子の計算間違いはほとんどなくなりました。 
 並行して、ビジョントレーニングを入れています。 
 
追加記事
 別の支援者の方から、漢字学習の場合でも、マス目が有効になる子と、それが余計な情報になってしまう子がいたとお聞きしました。やはり、視覚情報を増やすのか、カットするのか、その子を見て見極めなければいけないということですね。 

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支援教材の実例 算数の実践例 11 九九ゲーム [学習支援]

<九九の学習が進まない子の支援例> 九九ゲーム

九九ゲーム.JPG 

  九九がどうしても覚えられない、そのため意欲も低下している子の支援策として、九九をゲームで覚えるという方法を取りました。ゲームは九九の式と、答えを対にしたカードを作成し、ババ抜きの要領で遊ぶというものです。また、特色として九九を全部覚えるのをやめ、×2、×5、×8のみ覚えることにしました。負担を減らすためです。それをもとに、前後を割り出す作戦です。

<学習の手順>

①九九ゲームで、楽しく遊ぶ(目安は九九の段は3種類ぐらい)

②遊んだ範囲の九九をどれぐらい覚えているか、式と答えを線で結ぶ確認問題をする

③②が慣れたようなら、専用のシートを使って、×2、×5、×8から残りの九九を割り出す練習をする

 この方法で、かけ算の学習が進み始め、現在、2~4の段まで覚えることができました。 

お問い合わせはこちらまで

 上郷個別教室  内田雄二

   yf388755@rc4.so-net.ne.jp

 

 <参考>

 ゲームは学習に有効と考えています。好きなことは覚えるけど、苦手意識があるものはなかなか覚えられないことは誰にでもありますよね。また、強く感情が動いた事柄はいつまでも忘れないものです。これには理由があるようです。

 感情系脳番地は海馬を含む記憶系脳番地のすぐそばにあり、脳科学的にも感情と記憶は連動するようです(脳の教科書より)。ゲームは感情系脳番地の刺激を狙ったものです。実際に、以前、足し算が指を折らないと数えるのが難しい子がいたのですが、友達とトランプをやった時に、勝ちたい気持ちから、何と足し算を暗算でやってのけたことを目の当たりにしたことがあります。まだ人間の脳には隠された力が潜んでいると感じています。 

 


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支援教材の実例 10 分数の約分お助けシート [学習支援]

 約分お助けシート3.JPG 

  ◆ 分数の約分お助けシート ◆ 

 分数の約分は、①分母と分子を何の数で割ればよいのか、見立ての検討がつかない ②割るときの計算が大変、という子は多いと思います。そういった子のお助けシートを作成しました。

<例題と使い方> 90/96 (96分の90)を約分しなさい

(1)まずシートの分子にグレーのクリップ、分母にブルーのクリップをセットします。

 約分お助けシート1.JPG

 (2)次に、黄色のマーカーがついている数字を横に見ていきます。

 一段目は左から45・48の組み合わせ、二段目は30・32の組み合わせです。分子、分母の片方しか黄色がついていない段(今回は18が書かれている3段目)は無視します。

(3)一番、小さかった数字の組み合わせ、30・32にクリップをセットしなおします。

 約分お助けシート2.JPG

 分子と、分母が黄色くなっているのは1段目。つまり15・16が正解。つまり答えは15/16(16分の15)です。

このシートで1~100までの分数の約分ができます。それぞれの作業で、最初の写真のピンクのところを見ると、何の数字で約分しているのかが分かるようになっていますので、公約数の理解の補助にも使えます。

<参考> 約分にまったく歯が立たず、あきらめている子に、違う手段を借りれば、自分で正解に導けてしまった!という経験を、まずさせてあげる(成功への見通し)。次に、分子と分母を2や3などの同じ小さな数で割る作業をし、このシートが同じことをしていることを理解。次のステップとして、このシートで自動的にやっている作業を、一つ一つ実際に割るシミュレーションをしていく。このような手順で、徐々にこのシートを使わなくして行きました。(割り算が難しい子には割り算のための支援教材を、その子の状況に応じて使い分けます)

支援教材はこれで完成ということはないので、今後も研究していきます。

お問い合わせはこちらまで

 <メール> 上郷個別教室GIFT   内田雄二

  yf388755@rc4.so-net.ne.jp

   他にも、感想や、ご家庭で実施されている支援方法など、情報を頂けるのもうれしいです! 


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自信の科学(「汎化」と「学習性無力感」) [教育の小ネタ]

 脳科学的に、何か一つの能力が高まると、関係しないほかの部分の能力が伸びていく「汎化」という特徴があるそうです。ある能力の高まりにつれて、その能力と関連する神経細胞ネットワークが強化されるというものです。

 できるという自信(見通し)ができると、急に学習スピードが上がることがありますよね。実際に、私が指導する中で、アナログ時計がどうしても読めなかった子が、模型を使って触覚的に理解する学習をしたところ、短い針と長い針のセットができるようになりました。すると、今までまったくできなかった、ある時刻からある時刻までの経過した時間を計算する問題も突然できるようになってしまったのです。また、九九がどうしてもできなかった子に、ゲームを取り入れた学習をしたところ、何とか2の段、3の段を覚えることができました。すると、4の段、5の段も、あっという間に覚えてしまいました。

 一方で、自分の力で対処できない事態を強く経験すると、本来ならできることでも、新しい事態で、うまく対処できなくなる(しようとしなくなる)現象があります。これを心理学で「学習性無力感」というそうです。私の娘ですが、幼稚園の鉄棒で補助チューブを使うことで、逆上がりができました。しかし、公園の鉄棒(幼稚園より高さが高い)で練習してできない体験をすると、今までできていた幼稚園の鉄棒でもできなくなってしまいました(逆の過程を踏んで、何とかもとに戻りましたが・・・)。

 こうして考えると、苦手なことばかりに注視するよりも、その子の「強み」を伸ばすこと、まず「できた」という体験をさせるというアプローチが、結果として、その他の苦手な能力の底上げに効果的であると言えそうです。

 

 


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