So-net無料ブログ作成
検索選択
2017年04月| 2017年05月 |- ブログトップ

ワーキングメモリのシュミレーション [認知能力トレーニング]

ワーキングメモリシミュ.JPG


 数人の方を集めて、認知トレーニングのミニワークショップを開いた時に使用したものです。ごく単純化していますが、ワーキングメモリの役割をイメージするシミュレーションができます。

 0~9までのカードが赤青緑の3色あり、シャッフルされています。それを片手のみ使って、0から順番に、しかも色別に並び替えてもらいます。ただし、カードが置けるのは、ボードの上のみ(黄色とWMと書いてある)です。WMはワーキングメモリの領域の大きさを表しています。ちなみに左は、ワーキングメモリの領域が小さい人、右は大きい人を表しています。実際にやってみると、左はかなり苦労し、混乱します。情報量をこなすだけのワーキングメモリがないからです。(ワーキングメモリが弱い子は授業中に同じように混乱しています)。ところが右のボードで試してみると、情報が整然と整理することができ、混乱なく並び替えることができます。ワーキングメモリは作動記憶と訳されますが、よく「作業台」に例えられます。このシュミレーションは文字通り、作業台です。そして、タイムを計ってみても、左右の差は歴然です。これは処理速度とワーキングメモリの関係を表しています。もし良かったら、トランプなどを使って体験してみて下さい。








nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

支援教材の実践例22 文章題のイメージ化(算数) [学習支援]

人物カード.JPG


 言葉や文章を、イメージ化するところで、つまづいている子がいます。これは、イメージ化を補う目的で使った教材です。問題は、1年生の算数で、「公園に最初に3人いました。そのあと、4人があたらしく来ましたが、その後、5人帰りました。公園に残っているのは何人でしょう」というような問題です。試した子は、この問題が出来なかった子です。


ベタなやり方ですが、公園の絵を用意し、そこに人物カードを作って、問題に合わせて公園の絵に乗せたり、取り除いたりしました。2回ほど繰り返すと、最初に人物カードを置いただけで、その後の計算もするようになりました。そこで、写真下のカードを使い、式に直す練習をしましたが、こちらはすぐにマスターできました。


結局、計算ができないのではなく、文章がうまくイメージに変換できず、言葉の羅列が目の前を通過していくような感じなのでしょう。このように動きのある絵にしてあげると、あっさり解けたりします。後日、この子に文章題のみ見せて試してみましたが、今度は計算することができました。


イメージ化が苦手な子は、他の問題でも、例えば、「4人に2コずつアメをあげるとします。アメはいくつ必要でしょう」のような問題でも、人の顔の絵を4人分用意してあげるだけでも理解が進むようです。





nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

認知能力トレーニングの効果実例 [認知能力トレーニング]

認知能力トレーニングの効果

 上郷個別教室GIFTで、認知能力トレーニングを行いました。週1回、20分~30分、10回実施した結果です。トレーニング内容は視覚認知トレーニングと視覚性短期記憶、視覚性ワーキングメモリのトレーニングを行いました。トレーニング期間中には、下記図形の書写練習などはしておりません。認知能力自体の向上があったのかを見たかったからです。

 認知トレーニング成果.jpg

 比較すると、形や線の向きを以前より適格にとらえるようになっています。また、トレーニング期間の間での本人の学校や家庭での活動もあるので、断定的評価はできませんが、ごく短期間と短いトレーニング時間でも効果があったと判断しています。(個人差はあると思います)

<仮説> なぜ効果があったか

 視覚認知能力のトレーニングだけでなく、視覚性の短期記憶とワーキングメモリのトレーニングを組み合わせたことで、各部分の形状や位置を記憶し、それを全体の形として統合する力が高まったのではないか。それが形をとらえる能力向上の相乗効果を生んだのではないかと推察しています。

<所感> 

 視覚認知能力につまづきがあると漢字の学習や、算数のひっ算などで間違いが多くなり、何度やってもできないと、その子の自己肯定感を下げてしまいます。それは学習面だけではなく生活面、社会生活でも同様の状況が考えられます。学習においては支援教材で補う方法も研究しております。しかし、すべての生活面、社会生活の場面で用意することは不可能です。基盤となる認知機能の能力(以下、認知能力)を伸ばすことで、そういった子の、負担が少しでも減り、その子が生きやすくなればと願っています。

 認知能力は、あらゆる学習の基盤となる能力です。学習は教科学習だけではありません。学校を卒業した後、更に必要とされる能力です。そして、これらの能力を育てることにより、その人本来の才能を開花させる一助となる可能性も持っています。いずれにせよ、その獲得した認知能力の、応用範囲は生涯のあらゆる場面に及び、その人を支え続けるでしょう。認知能力トレーニングが、将来、新しい教育の一分野として発展していくことを期待しています。

このようなロマンを感じつつ、認知能力トレーニングを、引き続き探求してまいります。

 お問い合わせはこちらまで。 他にも感想や、ご家庭で取り組まれている支援方法などの情報を頂けたらうれしいです!

  上郷個別教室GIFT 内田雄二   yf388755@rc4.so-net.ne.jp 

 


nice!(4)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

2017年04月|2017年05月 |- ブログトップ