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支援教材14 視覚認知が弱い子のための、繰り上げ足し算マスキング(追加) [算数の学習支援]

 ①問題とマスキング
 繰り上げマスク1.JPG
 
② 
 繰り上げマスク2.JPG

③完成です!
繰り上げマスク3.JPG 
 
 
 足し算の桁上げ問題です。視覚性の情報処理が弱い子は、余計な数字があるだけで混乱します。そこで、桁数がいくつあっても、余計な情報をカットし、今、計算している情報だけに集中できるようにマスキングをしました。計算するたびに、マスキングをずらしていくという単純なものですが、対象の子の計算間違いはほとんどなくなりました。 
 並行して、ビジョントレーニングを入れています。 
 
追加記事
 別の支援者の方から、漢字学習の場合でも、マス目が有効になる子と、それが余計な情報になってしまう子がいたとお聞きしました。やはり、視覚情報を増やすのか、カットするのか、その子を見て見極めなければいけないということですね。 

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支援教材の実例 10 分数の約分お助けシート [算数の学習支援]

 約分お助けシート3.JPG 

  ◆ 分数の約分お助けシート ◆ 

 分数の約分は、①分母と分子を何の数で割ればよいのか、見立ての検討がつかない ②割るときの計算が大変、という子は多いと思います。そういった子のお助けシートを作成しました。

<例題と使い方> 90/96 (96分の90)を約分しなさい

(1)まずシートの分子にグレーのクリップ、分母にブルーのクリップをセットします。

 約分お助けシート1.JPG

 (2)次に、黄色のマーカーがついている数字を横に見ていきます。

 一段目は左から45・48の組み合わせ、二段目は30・32の組み合わせです。分子、分母の片方しか黄色がついていない段(今回は18が書かれている3段目)は無視します。

(3)一番、小さかった数字の組み合わせ、30・32にクリップをセットしなおします。

 約分お助けシート2.JPG

 分子と、分母が黄色くなっているのは1段目。つまり15・16が正解。つまり答えは15/16(16分の15)です。

このシートで1~100までの分数の約分ができます。それぞれの作業で、最初の写真のピンクのところを見ると、何の数字で約分しているのかが分かるようになっていますので、公約数の理解の補助にも使えます。

<参考> 約分にまったく歯が立たず、あきらめている子に、違う手段を借りれば、自分で正解に導けてしまった!という経験を、まずさせてあげる(成功への見通し)。次に、分子と分母を2や3などの同じ小さな数で割る作業をし、このシートが同じことをしていることを理解。次のステップとして、このシートで自動的にやっている作業を、一つ一つ実際に割るシミュレーションをしていく。このような手順で、徐々にこのシートを使わなくして行きました。(割り算が難しい子には割り算のための支援教材を、その子の状況に応じて使い分けます)

支援教材はこれで完成ということはないので、今後も研究していきます。

お問い合わせはこちらまで

 <メール> 上郷個別教室GIFT   内田雄二

  yf388755@rc4.so-net.ne.jp

   他にも、感想や、ご家庭で実施されている支援方法など、情報を頂けるのもうれしいです! 


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自信の科学(「汎化」と「学習性無力感」) [教育の小ネタ]

 脳科学的に、何か一つの能力が高まると、関係しないほかの部分の能力が伸びていく「汎化」という特徴があるそうです。ある能力の高まりにつれて、その能力と関連する神経細胞ネットワークが強化されるというものです。

 できるという自信(見通し)ができると、急に学習スピードが上がることがありますよね。実際に、私が指導する中で、アナログ時計がどうしても読めなかった子が、模型を使って触覚的に理解する学習をしたところ、短い針と長い針のセットができるようになりました。すると、今までまったくできなかった、ある時刻からある時刻までの経過した時間を計算する問題も突然できるようになってしまったのです。また、九九がどうしてもできなかった子に、ゲームを取り入れた学習をしたところ、何とか2の段、3の段を覚えることができました。すると、4の段、5の段も、あっという間に覚えてしまいました。

 一方で、自分の力で対処できない事態を強く経験すると、本来ならできることでも、新しい事態で、うまく対処できなくなる(しようとしなくなる)現象があります。これを心理学で「学習性無力感」というそうです。私の娘ですが、幼稚園の鉄棒で補助チューブを使うことで、逆上がりができました。しかし、公園の鉄棒(幼稚園より高さが高い)で練習してできない体験をすると、今までできていた幼稚園の鉄棒でもできなくなってしまいました(逆の過程を踏んで、何とかもとに戻りましたが・・・)。

 こうして考えると、苦手なことばかりに注視するよりも、その子の「強み」を伸ばすこと、まず「できた」という体験をさせるというアプローチが、結果として、その他の苦手な能力の底上げに効果的であると言えそうです。

 

 


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