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自信の科学(「汎化」と「学習性無力感」) [教育の小ネタ]

 脳科学的に、何か一つの能力が高まると、関係しないほかの部分の能力が伸びていく「汎化」という特徴があるそうです。ある能力の高まりにつれて、その能力と関連する神経細胞ネットワークが強化されるというものです。

 できるという自信(見通し)ができると、急に学習スピードが上がることがありますよね。実際に、私が指導する中で、アナログ時計がどうしても読めなかった子が、模型を使って触覚的に理解する学習をしたところ、短い針と長い針のセットができるようになりました。すると、今までまったくできなかった、ある時刻からある時刻までの経過した時間を計算する問題も突然できるようになってしまったのです。また、九九がどうしてもできなかった子に、ゲームを取り入れた学習をしたところ、何とか2の段、3の段を覚えることができました。すると、4の段、5の段も、あっという間に覚えてしまいました。

 一方で、自分の力で対処できない事態を強く経験すると、本来ならできることでも、新しい事態で、うまく対処できなくなる(しようとしなくなる)現象があります。これを心理学で「学習性無力感」というそうです。私の娘ですが、幼稚園の鉄棒で補助チューブを使うことで、逆上がりができました。しかし、公園の鉄棒(幼稚園より高さが高い)で練習してできない体験をすると、今までできていた幼稚園の鉄棒でもできなくなってしまいました(逆の過程を踏んで、何とかもとに戻りましたが・・・)。

 こうして考えると、苦手なことばかりに注視するよりも、その子の「強み」を伸ばすこと、まず「できた」という体験をさせるというアプローチが、結果として、その他の苦手な能力の底上げに効果的であると言えそうです。

 

 


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